日本には、子どもの健やかな成長を願う伝統行事が数多くあります。その中でも 端午の節句(たんごのせっく) は、5月5日に行われる男の子の成長と健康を祝う大切な行事です。
現代では「こどもの日」として広く親しまれていますが、本来は武家文化の影響を受けた男児の節句として発展してきました。端午の節句には 「ちまき」や「柏餅」 を食べる風習がありますが、その由来や意味を知らずにいると恥をかくかもしれません。
本記事では、端午の節句の由来やお菓子、そして祝いの料理について詳しく解説します。正しい情報に基づいた記事に修正しましたので、ぜひ最後までお読みください。
1. 端午の節句とは?起源と由来を解説
● 端午の節句の起源は中国
端午の節句の起源は、古代中国にさかのぼります。
中国では旧暦の5月は「物忌みの月」とされ、邪気を払うための行事が行われていました。その中で、5月5日は特に重要な日とされ、「端午節(たんごせつ)」という風習が生まれました。
この「端午」という言葉の意味について、よく間違えられるのが「午(うま)」に由来するという説です。しかし、「端午」の本来の意味は「月の端(はじめ)の午の日」という意味ではなく、端(はじめ)=月の初め、午=5と読み替えられたため、5月5日になった とされています。
中国ではこの日に 菖蒲(しょうぶ)やヨモギを飾り、邪気払いをする風習 がありました。また、楚(そ)の国の詩人 屈原(くつげん) の死を悼む行事とも結びつき、龍舟(ドラゴンボート)競争やちまきを食べる風習が定着しました。
● 日本に伝わった端午の節句
この中国の風習が奈良時代(710年〜794年)に日本に伝わり、宮中行事として定着しました。
特に 武士の時代(鎌倉時代以降) になると、「菖蒲(しょうぶ)」の音が「尚武(しょうぶ:武を重んじる)」と同じであることから、端午の節句は 男児の成長や武運を祈る行事 へと変化していきます。
江戸時代には、武家だけでなく庶民の間でも 五月人形やこいのぼりを飾る風習 が広まり、現在の形に近い端午の節句が確立されました。
2. 端午の節句のお菓子とその由来
● ちまきの由来
端午の節句の代表的なお菓子の一つが ちまき です。
ちまきの由来は、中国の戦国時代の詩人 屈原(くつげん) の伝説に由来しています。
屈原は楚の国の忠臣でしたが、陰謀によって失脚し、失望の末 5月5日に川へ身を投げて自害 しました。彼を慕う人々は、魚に遺体を食べられないように 米を竹の葉で包んで川に投げ入れた ことが、ちまきの始まりとされています。
この風習が日本に伝わり、端午の節句に 邪気を払うお守り としてちまきを食べる習慣が生まれました。
ちまきは関西地方を中心に広まり、もち米を笹や竹の葉で包み、蒸して食べるのが特徴です。
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● 柏餅の由来
関東地方では 柏餅(かしわもち) を食べるのが一般的です。
柏餅は、江戸時代に日本独自の文化として発展しました。柏の葉は 新しい葉が育つまで古い葉が落ちない ことから、
「子孫繁栄」「家系が絶えない」 という縁起の良い意味が込められています。
そのため、武士の家では特に重視され、端午の節句に柏餅を供える習慣が広まりました。
現在でも、関西では「ちまき」、関東では「柏餅」を食べる傾向があります。
3. 端午の節句の料理
端午の節句では、ちまきや柏餅のほかにも 縁起の良い料理 を食べる習慣があります。
● 鯛(たい)
「めでたい」に通じることから、端午の節句のお祝いの席では 鯛の塩焼き が定番です。
● 筍(たけのこ)
筍は「すくすくとまっすぐ育つ」ことから、 子どもの成長を願う縁起物 とされています。
● 赤飯(せきはん)
お祝いの席には欠かせない 赤飯 も、端午の節句の定番料理です。
小豆の赤い色には邪気を払う力がある とされており、子どもの健康と厄除けを願って食べられます。
4. 端午の節句の祝い方
● 初節句のお祝い
男の子が生まれて 初めて迎える端午の節句 を「初節句」といい、特に盛大に祝います。
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五月人形や兜を飾る:子どもの健やかな成長を願う
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こいのぼりを揚げる:立身出世を願う
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家族でお祝いの食事をする
このように、端午の節句は 家族の絆を深める大切な行事 でもあります。
5. まとめ
端午の節句は、古代中国の風習が日本に伝わり、独自の発展を遂げた行事です。
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「ちまき」 は中国の屈原の伝説に由来し、邪気払いの意味を持つ
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「柏餅」 は日本独自の文化で、子孫繁栄の象徴
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「鯛」「筍」「赤飯」 などの縁起の良い食べ物を食べる
家族の大切な記念日として、端午の節句をしっかりお祝いし、子どもの健やかな成長を願いましょう!
ただ普通に考えると、初節句だとして、
主役の子供はまだ、離乳食が多いですよね(>_<)
まあ、
それはそれでしょうがないですが、
折角なので、おじいちゃんや、おばあちゃんなども招待し、
お祝いをするのも良いですね。
ちなみに、我が家の長男は、
自分の祖母(当時91歳)
に抱かれ、魚を食べる写真を撮りました。
実は、これも縁起物で、
長生きするようにと言う意味合いからです。
端午の節句の時期になると、スーパーなどで、
様々なオードブルのセットが売っているので、
そのようなものを利用する家庭も多いと思います。
いずれにせよ、
折角生まれた可愛いわが子ですから、
大いに祝ってあげましょうね^^
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