はじめに:富士登山は装備が9割!
日本の象徴とも言える富士山。標高3,776メートルのこの山は、2013年に世界文化遺産に登録され、今や日本だけでなく世界中から登山者が訪れる観光・登山の名所となっています。
一方で、「富士山は夏なら簡単に登れる山」と誤解されがちですが、実際には高山病や急な天候変化、寒暖差、滑落などのリスクもある厳しい山です。登山道が整備されていても、それは“安全”を保証するものではありません。
この記事では、富士登山で絶対に外せない装備や、富士登山の代表的な登山ルートである「富士宮口」と「吉田口」の違いを初心者にもわかりやすく解説します。これから富士山に登る予定がある方、登ってみたいけれど不安がある方はぜひ参考にしてください!
富士登山シーズンはいつ?安全に登れる時期を知ろう
富士山の登山シーズンは例年 7月上旬から9月上旬 までの約2ヶ月間と非常に短く、この期間のみ山小屋や登山道の整備、救護体制が整っています。
2025年の山開きは以下の通りと予想されています(※正式な日程は各自治体公式サイトをご確認ください):
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吉田口(山梨県側):2025年7月1日開山
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富士宮口(静岡県側):2025年7月10日開山
閉山日はおおよそ9月10日頃。9月中旬以降は天候が不安定になり、山小屋の営業も終了するため、登山初心者にはおすすめできません。
【徹底比較】富士宮口 vs 吉田口、どっちから登るべき?
距離は断然、、富士宮口の方が短いのですが、
何故か、富士吉田口の方が人気が有ります。
その理由は、
関東からのツアーバスや定期バスが首都高を通り、
中央高速から河口湖、富士吉田に入るのに便利で有り、
富士宮口は、山小屋が富士吉田口と比べかなり少なく、
収容人数に限界があるのが一番の欠点かもしれません。
また、ご来光を眺められる東向きの登山道は須走口、吉田口と御殿場口で、
富士宮口は西に近いので時間が経ってから出て来ます。
とは言え、
富士山頂の一番高い3776メートル頂上は、
富士宮口が一番近く、富士吉田口は反対側の一番遠い処が頂上鳥居なので、
好みにもよりますね。
富士宮口は、昔は車で五合目まで行けたので何度か行きました
その頃は、ミネラルオーターはあまり出回っていなかったので
水が有料なのには驚きました(@_@;)
富士山には4つの主要登山ルートがありますが、その中でも登山者に人気があるのが「吉田口」と「富士宮口」。それぞれの特徴を以下にまとめます。
あと、
トイレなんかも強制では有りませんでしたが
お金を置く方もいらっしゃいました。
これは多分、処分にお金がかかるからだと思います。
行った事があるかたならご存じだと思いますが、
五合目から頂上を見上げると、近くに感じますよね。
でも実はかなり距離的にはあります。
なにしろ、
夜中の12時ころに山小屋をでて、頂上に着くのは5時とか6時ですからね。
あと、びっくりするのが登山する方の装備です。
真夏と言う事も有り、山を知らない人はかなりの薄着で、
靴も普通の運動靴・・・
そんな方もいらっしゃいましたが、とんでもない事です。
登山にはそれなりの装備が必要不可欠なんです。
● 吉田口(山梨県側)
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アクセス:新宿・東京から直通の高速バスあり。アクセス抜群。
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山小屋の数:多く、初心者にも安心。休憩ポイントが多い。
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高山病対策:五合目の標高が約2,300mと低めで、体を慣らしやすい。
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ご来光の見やすさ:東向きのルートで、ご来光を途中の山道でも拝める。
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混雑状況:最も人気があり、非常に混雑。特に週末やお盆期間は大渋滞。
● 富士宮口(静岡県側)
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アクセス:新幹線で新富士駅・富士宮駅まで行き、そこからバス利用。
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山小屋の数:少なめ。事前予約が必須。
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山頂までの距離:最短ルート。五合目から頂上までの距離が短い(標高約2,400mスタート)。
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ご来光の条件:西向きのため、山頂まで登らないと見づらい。
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混雑状況:吉田口よりは空いているが、登山シーズンはやはり混雑。
▶ どちらがおすすめ?
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初心者・高山病が心配な方:吉田口
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短時間で登りたい方、健脚な方:富士宮口
富士登山に必要な装備一覧【これだけは必須】
先ほどもお話ししましたが富士登山は装備がとても大事です。
富士登山は「夏山」ではありますが、標高3,000mを超える高所です。気温は夏でも0℃近くになり、強風や雷、雨などの急な天候の変化にも備えなければなりません。
ここでは、絶対に持っていくべき装備を項目別に詳しく紹介します。
■ 1. 登山用レインウェア(上下分かれたもの)
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必須度:★★★★★
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選び方:防水・透湿性のあるゴアテックス素材が理想。コンビニのビニールカッパはNG。
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理由:山の天気は変わりやすく、雨に濡れると体温が奪われて危険。
■ 2. 防寒着(フリースやダウン)
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必須度:★★★★★
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ポイント:標高3,000m以上では、真夏でも0℃近くに。防寒具は必須。
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おすすめ:ミドルレイヤーに薄手のフリース+アウターにウィンドブレーカー。
■ 3. 登山靴(ハイカット推奨)
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必須度:★★★★★
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特徴:滑りにくく、足首を保護する構造。砂地の下山道では踏ん張りがきく。
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注意点:履き慣れていない靴はマメの原因になるので事前に慣らす。
■ 4. ヘッドランプ(+予備電池)
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必須度:★★★★★
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使い道:夜間登山(ご来光登山)では必須。両手が使えるヘッドタイプが◎。
■ 5. ザック(容量20~30L)
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必須度:★★★★☆
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ポイント:背中にフィットし、雨天対応のレインカバー付きが理想。
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NG例:ショルダーバッグ、手提げバッグは絶対NG。
■ 6. 水・食料・行動食
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水の目安:1.5〜2L/人(夏場は脱水防止のため多めに)
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行動食:チョコレート、塩飴、カロリーメイト、ナッツなど。
■ 7. 手袋・帽子・耳あて
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理由:防寒だけでなく、転倒や岩場での手の保護にも。
■ 8. 日焼け止め・サングラス
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理由:紫外線が非常に強く、特に雪渓では反射が強烈。
■ 9. 携帯トイレ・小銭(トイレ代)
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補足:山小屋のトイレは有料(100〜300円程度)。必ず小銭を持参。
【女性向け】富士登山の装備・服装のポイント
女性登山者が増える中で、登山用インナーや下着に関する悩みもよく聞かれます。
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スポーツブラや登山用ブラ:吸汗速乾性があり、冷えにくく、蒸れにくいものを選びましょう。
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スカート+タイツはOK?:登山用タイツ(厚手、紫外線カット)との併用であれば問題なし。
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メイク:日焼け止めをメインに。化粧直しより保湿を重視。
【子供連れ登山】何歳から富士山に登れる?
富士登山に子どもを連れていく際は、年齢よりも体力と経験を重視すべきです。
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一般的に、小学校高学年以上(10歳前後)を推奨。
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5歳〜8歳の子でも登頂実績はあるが、無理は禁物。
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長時間の登山に耐えられるか、親がしっかり見極めましょう。
注意点:
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子どもは高山病にかかりやすい。
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無理に山頂を目指さず、途中で引き返す判断も大切。
富士登山のよくある失敗例
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雨具をケチって濡れた→低体温症寸前に
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運動靴で登って足をねんざ→下山困難に
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ヘッドランプを忘れて真っ暗の登山道で迷子に
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防寒着なしで山頂ご来光→寒すぎて感動どころじゃない
富士登山の準備で参考になる便利リンク
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富士登山オフィシャルサイト(ルート情報・天気など):
https://www.fujisan-climb.jp/ -
静岡県公式登山情報:
https://www.pref.shizuoka.jp/fujisan/ -
山小屋の予約・混雑予想:
https://yamanobori.jp/
まとめ:富士山に登るなら“装備”と“計画”が命綱!
富士山は、日本で最も登られている山でありながら、毎年ケガや遭難も発生している山です。「軽い気持ち」で行くと危険ですが、「正しい装備」と「万全な準備」があれば、きっと一生に残る感動的な体験になるでしょう。
富士山登頂の成功の鍵は、
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事前準備(装備・体力)
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ルート選び(吉田口か富士宮口か)
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無理をしない計画性
この3つに尽きます。
ぜひこの記事を参考に、2025年の富士登山を安全で素晴らしい思い出にしてください!